小児科/呼吸器科/土曜・日曜診療/健康診断 宮城県名取市の「時計台クリニック」

時計台クリニック
MENU
お知らせ
初めて
ご来院の方へ
クリニック
について
院長ご挨拶・
医師紹介
診療のご案内
アクセス
よくある
ご質問
ホーム院長時事通信 › 震災一年

院長時事通信

震災一年

あれから一年。
わずかな光だけを頼りに、津波から逃げ延びてちょうど一年。
本日、その時間を診療中として迎えることが出来ました。

過ぎてしまえば速かったような、しかし、辿れば確かに険しかった道です。

あの日を越えて今日がある、このことを決して忘れないこと。
ここには多くの失った尊い命が・・様々な思いがあります。

今夜、診療が終わって帰路に着いた時、痛いくらいの大粒の雪が舞っていました。
東北道は通行止めのテロップが。

一年前の記憶が甦ります。
雪が舞う中・・・必死に登った愛島の山で、じっとワンセグの画面に見入ったこと。
避難中・・・電気が点いた瞬間の大歓声、肩を組んで喜んだ光景を、今でも鮮明に覚えています。

 

あのとき、薪で火を起こしお湯を沸かしてくれた大工さんは、今は独立されてご活躍のことと聞きました。

一方、我々はというと・・

春かと思うと、何度でも雪が降る、昨今の異常気象が災いしてか
季節外れのインフルエンザの大流行と
容赦なく襲う溶連菌やマイコプラズマの渦に呑まれそうになりながら、
何とか体勢を立て直しつつも、
時間内に受付を済ませていただいた体調の悪い患者さんに、
夜の9時を過ぎても診察時間がまだ、という劣悪な環境を与えてしまい、
大変なご不便をおかけしている現状です。

しかし・・・そうです・・・我らクリニックは、幸いにも多くの方々の善意に支えられ、
お陰さまでこの一年、確実に復興への路を歩むことができました。

我々にいったい何が出来るのかを冷静に問うたときに、
やはり、一人でも多くの方々の健康面での光となれるよう、
スタッフ一同、微力ながらに頑張るしかないのでは・・・と、考えざるをえません。

DSC00502.JPG
DSC00507.JPG

3.11.今日が誕生日というお子さんが2人も、インフルエンザで来院・・・皆で応援しています!

さて、3月・・・真に別れと旅立ちの季節です。
我々クリニックとして大変お世話になった方々が、
お仕事の都合などで新しい地でそれぞれの門出を迎えられます。

この地を去る人にも、これからも共に歩む人にも、多いに幸あれ!!と。

[カテゴリ:日記]  [全記事一覧]