2011年8月12日
8月11日、震災よりちょうど5ヶ月。
各々の思い、様々な場所で迎えるお盆。
岩手・宮城・福島の3県で「鎮魂と復興」・・同時に打ち上げられる花火。
そんな中、我が家では新しい命の誕生がありました。
こういう年に、このような厳しい状況の中、この節目の日に、何とかここまで辿り着けたのは、息子たちに度々サラダetc.を作ってくれたprimoのシェフをはじめ、本当に多くの皆さまの暖かいご支援があったから、に他なりません。
心より感謝いたします。
そして・・これから・・”親”として何を伝えていけるのか?
クリニックは何を?
そんなことを考えていた先日、偶然に観たテレビ番組「夢の扉+:TBS」は、子どもの命、一時も目が離せない重症状態の子どもたちの命を全力で守る小児集中治療のスペシャリスト、静岡県立子ども病院の小児集中治療センター(PICU)、植田医師を追ったものでした。
こんなにも高度化した医療を提供できるはずの日本において、24時間365日いつでも重症の小児患者を受け入れてくれるPICU施設は、何と、たった4か所しかない(長野・東京・静岡)という衝撃の現実・・・それは、先進国の中で日本が1~4歳の小児死亡率が事実上最悪だという悲劇を生んでいる・・
「全ては子どもの笑顔を取り戻すために」~懸命に生きようとする子どもたち~その”最後の砦”たる医師たちの姿を真摯に追いかけた番組は、彼らの熱い心意気と我が国の小児救急医療体制の問題点を痛いほど教えてくれました。
20年以上の医師経験の中で、15年以上救命救急の一線に携わってきた自分が、クリニックを開設したときの原点はいったい何だったのか・・それは命を大切にすること・・今日から5日間の夏休を頂きますが、この舞い降りた命を見つめ、今後一人でも多くの子どもたちが元気を取り戻せるよう、心新たに8月17日、診療再開となるべく充電してきます。