2014年1月10日
震災から3度目の正月が過ぎました。
今もこうやってクリニックで診療を行えていること、とても感謝しています。
本来・・・海は人の心を洗い、癒し、時を忘れさせ、夢を描かせ、そして勇気と希望を与えてくれるもの。
しかし・・・あの日の海は、波は、私たちに巨大な牙を剥き、襲い掛かり、表現できないほどの大打撃を与えていきました。
それでも・・・また私たちは立ち上がり、大きな力を授かろうと.、青く澄んで輝く大海を求め旅に出ます。
先日は、我らイルソーレ設立の決意の場となった太陽の国・沖縄へ。
一つ不思議なのは沖縄に居ると「万事、何とかなる」と思えてくること。
ブセナ海中公園→万座毛(:琉球王朝時代、時の尚敬王が「万人を座するに足る」と賞賛したことが名前の由来と言われる)→真栄田岬→世界遺産・勝連城跡から海中道路を巡り、ラストは夕陽が眩しい東シナ海を臨む地中海料理のお店:カサラティ-ダ(太陽)へ。「原点」を想い、語る・・・
ここには、“ゆいまーる”“助け合い”の精神が根付いているとしみじみ感じます。
さて1月5日(日)から、私が最も好きな歴史上の人物の一人、黒田官兵衛:NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」が始まりました。天下統一を目指していた織田信長に付いていく、そう決めた官兵衛は信長との初対面で、後に国宝となった名刀“圧切(へしきり)”を与えられました。
その後の官兵衛は言わずと知れた百戦錬磨、50回以上の合戦で一度も負けず、その一方で茶の湯や和歌を愛する文化人の側面を併せ持ち、また、自らドン・シメオンの洗礼名を持つ敬虔なクリスチャンとなる。ちなみにドン・シメオンとは人の話によく耳を傾ける、の意。
官兵衛の両親が「藤の花は、一輪一輪は小さいけれど、みんな仲良く寄り添うように咲くから温かい」、「小さな流れが集まると、大河のごとく大きなうねりにたどり着く」と・・・異口同音に和の重要性を幼少時より諭したと言われます。
日々の暮らしの中で大事なこと、
力を合わせられるところから少しずつ始めて、皆で大きな流れを作る。
もう少しの辛抱で、寒い冬が終わり春が来ます。
共に前へ、そして未来へ。