2013年11月29日
私たちに勇気と感動を与えてくれた楽天イーグルス、
優勝パレードも終わり静けさが戻るKスタ宮城。
陽ざしが心地よいグランドに降り立つと、
そこには今年の激戦が嘘のように静まり返る穏やかな空間が広がる。
ベンチで選手を見つめ励まし続けた千羽鶴、
星野監督が指揮を執り続けたRECAROの椅子もシートを被り、
いよいよ冬支度です。
一年間、ご苦労様でした。
そして、空手道大会もいよいよクライマックスへ。
12月1日、和道会北日本選手権(名取市)が開催されます。
北海道から福島まで和道会に所属する北日本の拳士が一堂に会し、日頃の鍛錬と練習の成果を組手と形で競い合います。
先日行われた和道会の至宝、松久功セミナー。
さすが全日本選手権を4度も制した人が放つ、その言葉には重みがあります(4度制したのは過去に村瀬先生ただ一人)。
「先生が話しているときに下を向いたり、横の選手にちょっかいを出したり、キョロキョロしたり、クスクスしたり、足を組んだり・・・そんな一流選手には会ったことがない、というか、そういう集中力に欠ける選手には強くなってほしくない。ここに来るのは一流を目指す選手・・・真剣に一生懸命に取り組む選手・・・そういう選手にだけ、先生も何とか一つでも多く試合に勝てる様に指導したい」
松久先生は決して甘えを許さず、厳しさを前面に出しながら、論理的に次々と、技のバリエーションを分かりやすく教えていきます。
そして、自身の“サソリ蹴り”を例に出して「いつか試合で成功してやる」と、何度失敗しても諦めない気持ち、心を強く持つことが何より大切だと説きました。
「諦めればそこで進歩は止まる」のです。
中日ドラゴンズのGMに就任した落合氏も、こんなことを言っています。
「勝つ喜びが分からなければ、負けた時の悔しさは分からない、勝たなきゃ悔しさは出てこないんだ」と。
自分はこれまで「負けた時の悔しさがあるからこそ、勝った時の喜びがとても大きい」と理解してきたので、これ実は逆だったの??と、ハッとさせられました。
確かに、勝ったことがない選手には、本当の意味で負けた時の悔しさは分からないですね。
今季、怪我で出遅れたにも拘らず、60本という前人未到のプロ野球ホームラン記録を樹立したヤクルトのバレンティン選手も、「高い志」「高い技術力」に裏打ちされた「自信」こそが勝利をもたらすと話しています。
勝利を掴むには・・・常に考え、研究しながら地道に厳しい練習を積み重ねる。
一流と言われる人物が異口同音に話すこと・・・何事にも通じるはずです・・・勝利に近道なし。