2016年3月11日
3月11日、あの日と同じ金曜日、こうして今日という日を皆で迎えることが出来たことを、
心より感謝します。
幾年の月日が流れようとも、決して忘れることはありません。
大工さんに、薪を焚いて沸かしてもらったお湯で体を拭き、寒さを凌いだあの時のこと、
電気が点いた瞬間の大歓声は今も耳に残っています。
肩組んで、スクラム組んで一つ一つ瓦礫の山を剥がしていき、
一輪車を押して踏ん張ったあの時間を・・・
生涯忘れることはないでしょう。
5年前、全国各方面から多くのご支援を頂きました。
そのお陰で今があると言えます。
そして・・・感謝と同時に我々には震災で得た教訓を後世に伝えなければならない責務があります。
震災にあまり詳しくない方々に「復旧だ、やれ復興だ」と、
ピントがずれていることを押しつけられるのではなく、
被災した各人が各々の得意分野で協力しあって必要なものを考え作りだしていく、
これからはこの積み重ねが益々大事になっていくと思います。
志半ばで、本当に不本意ながら尊い命を亡くしていった先輩、後輩、仲間達の分まで、
少しでも前に進めなければならない山積の課題。
立ち止まるには早すぎます。
節目の年に感謝の念を胸に、皆でまた一歩です。