2011年09月29日
時計台クリニックは、仙台厚生病院が推進する医学部新設構想を応援しています(玄関と待合室に自前のポスターを掲示しています)。子どもたちの未来、あるいは未来の子どもたちへ、今、何が出来るのかを真剣に考えた時に、我々”医療人”は医療の分野で明確な答えを形にしておかなければならないと思うのです。仙台厚生病院の目指す医学部新設構想こそが、 我々の求める”安心・安全で質の高い医療を幅広く受けられる環境”、これを達成する最も近道になると確信しています。
仙台厚生病院の目黒理事長は、そう・・あれはもう20年以上も前のこと、今回、キーワードとなった「臨床第一主義」を既に提唱しておられました。その後に掲げられた低侵襲(:患者さんの苦痛を可能な限り取り除く)手技による検査と治療に徹底的にこだわる3S(Safety:安全、Smart:洗練された、Speedy:手際良く)の理念は、仙台から各方面へと発信され、そして浸透・普及して現在に至ったと記憶しています。公開手術など、患者さん側が求める医療の実現に全く妥協を許さない姿勢を貫いてきました。
2010年の厚生労働省発表によると、不足している医師の数は、1位岩手、2位青森と東北勢が軒並み上位を占めました。地域格差が大きいのです。これは全国一律での医師数増員という政策が全く意味をなさず、地域の実情に合った施策こそが、早急に求められているということを示しました。医学はこれからも進歩し続け、ますます一つの分野は狭く、より高度になるでしょう。それに伴って必要とされる医師数は、もっともっと多くなるはずです。
今・・東北に定着する医師の養成が急がれています。
ではどうやって養成するのか?
この最大の難問に対しても、目黒先生はもう答えを用意されているとのこと。
世界水準での研究を行う東北大学医学部と、地域に根ざした臨床第一主義の新設医学部で両翼を形成する・・さしずめ地域医療の代名詞:自治医科大学の東北版のプロデュースとも言えるでしょうか・・
おおいに夢は広がります。
これまでも意欲に満ちた一人、本気の一人が歴史を変えてきました。この未来への選択、医療革命にエールを送り、皆でこの夢を叶えていこうではありませんか!