小児科/呼吸器科/土曜・日曜診療/健康診断 宮城県名取市の「時計台クリニック」

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院長時事通信

旅立ち

震災からちょうど半年、9月11日(日)午後2時46分を時計台クリニックの診療室で迎えることが出来ました。近場から遠方から、本当に多くの皆様に暖かい心を頂きました。強い絆を感じました。ありがとうございます。

6年ぶりの満月となった今年の中秋の名月は、惜しまれながら逝った故人と残された我々を繋いで何かを語りかけているようでした。この半年を振返り、テレビ・マスコミも様々な場所、いろいろな角度から数多くの特集を組みました。その中で、最愛の奥様と生後8か月のお子さんを大津波に奪われたSさんが、悲しみ未だはかり知れないほど大きいであろう中・・それでも、震災前にライフワークとしていた男性合唱団「ブレス」の仲間とともに再び歩み出す姿が紹介されていました。Sさんにはご家族で時計台クリニックにお越し頂きました。生後間もないお子さんを抱いた、病状を案じる奥様の姿、会話を・・・我々も決して忘れることはないでしょう。津波で流された家の場所に立ち、「被災された皆さん、苦しいけど前に進みましょう」というSさんのメッセージ・・復活した唄声はきっと届きます・・我々を前に進ませてくれる。

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そして・・大変お世話になったA製薬の対馬さんが突然、会社を去ることになりました。呼吸器病分野に精通している彼には、開院以来多くの医薬品やワクチンの薬理作用など、実にきめ細かな情報提供を頂きました。言わば時計台クリニックが軌道に乗ることが出来た立役者の一人です。送別会・・震災以降初めて出掛けた仙台の夜の街(一舞庵)。

こんなだったかな?と思うほど懐かしい、でもどこかさびしい夜景「写真」を背に思い出話を語りながら。その彼、30歳代にして一念発起、退社して信州へ行かれるとのこと。お子さんもまだ生後数カ月、さぞや不安の中でとても勇気のいる決断だったはず。

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夢を掴みに行くのだと・・

小さなチャンスをつかむと、次に大きなチャンスがくるといいます。しっかりとした”思い”、固い”意志”があれば、そこには無限の可能性が拡がるでしょう。彼の勇姿を眼に焼き付けながら、こちらも半年ぶりに再会した冨永先生(塩釜市、冨永内科医院)とともに、また夢を追い求めることを誓いました。それぞれの旅立ちです。

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