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院長時事通信

震災2年、春

大震災から2年、今年も春を迎えました。

 

あのとき、皆様より頂戴した励ましの言葉、心の叫びが、まるで昨日のことの様に甦ります。人は人に支えられて生きている・・・決して忘れません。絆は胸に刻まれています。

 

被災の夏に生まれた娘は、生後すぐに病気で入院生活を経験しました。しかし、お蔭さまで回復し、その後はコツコツと食べ続け、今では体重増加が著しい日々。体重が兄(次男)に迫る勢いなので、兄(次男)はうかうかしていられない様子。

 

妹が節分に作った赤オニのお面を指さして「何かこれ顔おかしいよ」「(自分の作った)青オニは上手だよ」と得意気な兄(次男)。何かにつけて妹を“指導”してみせるので、負けじとやり返す妹の声もどんどん大きくなっていきます。

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“女の子は、おしとやかに育ってほしい”・・・親の願いは空しく砕かれ、今やお兄ちゃん達に混じって、先頭を切ってキックミットを叩くのが日課。
“おしとやかに育ってほしかったな”と、既になつかしの昔話に。

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それなら気持ちを切り替えて・・・流れは「武道」でしょう。

 

ちょうど昨年から、中学1,2年生の武道授業の必修化が全国で始まりました。

 

2012年、全国の中学校で空手道の授業を行ったのは140校。
空手道の利点は1)狭い場所、多人数で実施できる、2)男女共習でできる、3)普通の体育の服装でできる・・・などが挙げられます。
まだまだ授業採用率は柔道の足元にも遠く及びませんが、もしオリンピックに空手道が採用されれば、授業に執り入れる中学校が飛躍的に増えるはずです。

 

さて、2020年のオリンピックでの新採用候補、1種目を決めるIOC理事会が5月に開催されます。
空手道の新規参戦なるか、レスリングが残るのか、あるいは野球&ソフトボールが復活するのか?

 

いずれにしても、これら3種目の中から選ばれれば、日本はメダル獲得の期待が一気に高まります。そういう意味で、5月は日本(のスポーツ界)にとって、非常に重要な月と言えるでしょう。

 

そんなオリンピックの正式種目入りを夢見て、先日、一友会(剛柔会)主催で選抜少年少女空手道大会(東京)が開催されました。

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一瞬も気が抜けない張りつめた空気と凛とした気合。こんな素晴らしい舞台で試合が出来る子どもたちは幸せです。やっと5級になったばかりの息子(長男)にも出場のチャンスが舞い降り、全国から集まった黒帯の精鋭達に混じって、4試合も経験出来ました。“一流”とは、“全国レベル”とは何か、を文字通り痛いほど肌で感じた筈です。

 

あれから2年・・・今、卒園式、卒業式シーズン真っ最中。
被災地には、これから成し得なければならない課題が未だ山積しています。

 

その中で我われ大人達は、子どもたちが活躍できる様々な分野での、たくさんのステージをつくっていかなければならない、と強く感じました。自分に出来ること、すべきことは何なのかを考え、微力ながら頑張っていきたいと思います。

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