2014年03月11日
各地に、各人に、未だ大きな爪痕を残したまま震災から3年が経過。
幾多の思いが交錯し、その中で、私たちは絆というかけがえのないものを手に入れました。
さて、ささやかな雛祭りが終わった先日は、息子の小学校生活最後の学習参観日でした。
テーマは「いのち」~いのちの重みについて、皆で考えてみようという時間。
相田みつをさんの詩を教材に授業は行われました。
以下、紹介します。
「「 自分の番 いのちのバトン 相田みつを
父と母で二人
父と母の両親で四人
そのまた両親で八人
こうしてかぞえてゆくと
十代前で 千二十四人
二十代前では ―?
なんと百万人を超すんです
過去無量の
いのちのバトンを受けついで
いま ここに
自分の番を生きている
それが
あなたのいのちです
それがわたしの
いのちです 」」
この詩を読んで何を感じ、「いのちの重さ」をどう捉え、何を心に誓ったのかは其々でしょう。
でも、そこにいる子どもたちは誰よりも知っています。
震災で失ってしまった尊いいのち・・・どうしても、バトンをつなげなかった仲間がいるということを。
過去のことではありません。
中学、高校・・・これから離れていっても、心はつながっています。
苦しい時には思い出してみて下さい。
悲しみも喜びも一緒に乗り越え、分かち合った同級生がいることを、
同級生はどこまで行っても、ずっと同級生なのですから。
想像を絶するほど多くの、人と人とがつながって、今ここに自分がある。
精一杯、自分の番を、
ゆっくりでもいい、未来への階段を一歩ずつ登ってほしいと願っています。