2010年11月15日
先日、「これからの食を考えるフォーラム:名取市文化会館」に参加してきました。講師は、農家出身、現役コメ農家で農学博士でもある石山敬喜先生(衆院議員)。
お話はとても分かりやすく、かつ実際に携わっているだけに言葉に重みがありました。日本の食料自給率が約40%しかなく、毎日の食の約6割を外国からの輸入に頼っているという現実は、かなりの衝撃でした。
日々の診療で「食事に気をつけましょう・・バランス良く食べましょう・・」などと、当たり前の様に患者さんに話していますが、普段、自分が口にしている食材が、どこの産地か?など、正直、あまり考えてきませんでした。たしかに、僕が所属する日本アレルギー学会や日本抗加齢医学会では、今、食の質が大きなテーマになっています。リコピン(トマトに含有)やβクリプトキサンチン(ミカンに含有)などの機能性食因子はがん予防だけでなく、生活習慣病の予防にも有効だということが分かってきたからです。アレルギー疾患を持つお子さんも、どんどん増えている現状だと、子供たちが安全に、かつ安心して食べられる食材をどのように提供していくかを考えることは、とても重要なことでしょう。
・・子供達が毎日食べている学校給食はどうなんだろう?・・
参加しておられた佐々木市長さんより、名取市内の学校給食は、ごはんが県産のひとめぼれで、名取市内の加賀屋さんに委託。パンの日は、愛島のパン工場に委託して、月に1度は県内産米「まなむすめ」を使用した米粉パンが登場・・などご説明がありました。何でも、11月は「みやぎのふるさと食材月間」だそうで、特に地場産品が給食に取り入れられるみたいです。
“地産地消”・・地域の食材を地域で消費・・新鮮な季節の旬を味わえる仕組み、しかも近場なので、輸送もエコ(環境に優しい)というわけですね。
会場にいらした橋本清仁先生(衆院議員)も「生産者の努力や地元の多彩な食材を守っていかねば・・」と力説。近所の洞口さんや和田さんに頂いた野菜(黄色・赤色のピーマン(パプリカ?)が甘~い!?)やお米を食べながら思いました。
地元の方が作った食材だと、愛着も湧き、心の満たされ方もちょっと違う気がします。地域のお米や野菜がどれほど美味しいかを知る機会が、もっと沢山あれば良いのにと。
岩出山で行われた少年空手道大会でも・・昼休憩に地元大崎のお米と野菜でカレーを食べる子供達の弾ける笑顔をみて確信。「食の安全を守ることは健康と命を守ること」・・これに全く異論なし!!