2021年06月07日
伝説の場所「主人公は子供たち、どの子も我が子」を掲げ、2005年に設立された石巻市桃生町修空館道場(ホームページより)で、第21回全日本少年少女空手道選手権大会(全少)宮城県代表選手選考会が開催されました。
新型コロナウイルス感染防止に細心の注意を払いながら、子ども達にとっては1年数ヶ月ぶりとなる待ちに待った試合。真夏の最終決戦、全少に出場出来る選手は形、組手ともに各学年男女別の各県1名のみ。
この優勝者にだけ与えられる夢切符を争い、勝っても涙、負けても涙の文字通り大熱戦が繰り広げられました。
会場内には珠を咥えた鯉魚が天を飛び、「三級浪高魚化龍(さんきゅうなみたかうしてうおりゅうとかす)」の文字が睨みを効かせる・・・これは中国黄河上流にある龍門山に築かれた三段(三級)の高い滝を、多くの鯉が登ろうとする中、見事に登り切った鯉魚のみが龍になれるという禅宗の碧巌録(ヘキガンロク)に記されている伝説。
目の前に立ちはだかる高い壁も挑み続ければ、やがて必ず越えることが出来る、道が開ける、という教えだそうです。
この様な神聖な場所で試合が出来る子ども達は幸せです。
試合が終われば勝者も敗者もない、かけがえのない仲間となります。
雨が上がり、外に出ると虹が眩しかった・・・
栄光への架け橋を渡れば、いざ8月、少年拳士の聖地・・東京武道館が待っています。
一生懸命、子ども達のために試合の準備、運営をして下さった皆々様に心より感謝です。